姉からの手紙5通目⑤

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女は感情と結びついた記憶は忘れないと言う。

だから私が母の保護責任者遺棄でカタワになって元彼全員と性のトラウマが原因で別れて

恋愛できないなら死んだ方がマシと言っている私に向かって

責任の張本人の母が「機嫌直して遊びにおいで」なんて言ってきたと言ったら

それはどんなに辛かっただろうね、とみんな一度聞いたら忘れたくても忘れられない。

それがこれほどまで綺麗さっぱり忘れてこれが結婚の話をしてしまった時の話だなんて言えるのは、「機嫌直して」のどこが嫌だったんだろーと、

全く理解出来ず全く感情に結びつかなかったということなのだろう。

 

私はこの手紙への返信に1通目からの私の手紙の該当部分をマーカーで囲って同封した。

 

1通目

『この間母からメールが来て、点滴の漏れた跡が一年近く経つのに治らないだのもうすぐ70歳だのの話の後、「美穂とこんな感じでずっといるのは堪えられない、早く機嫌直して遊びにおいで、待ってるから。」で終わってた。

「機嫌直して」なんて、自分の責任で娘をカタワにした人間の選ぶ言葉じゃないでしょ?「機嫌直して」なんて表現は私がどうでもいいことでヘソ曲げて大人気ない態度取ってるような時に使う言葉でしょ。

このメール来る前から二度と顔も見たくないと思ってたのに、この「機嫌直して」っていう表現から母がどれほど私のトラウマを取るに足らないどうでもいいことと思ってるかわかったからさ、死ぬまで会いたくないわ。

 

私は激怒のあまり「死ぬまでカタワで男性とのお付き合いに大きすぎるハンデ与えられてあと何十年生きなきゃいけないかわからない方がよっぽど堪えられない地獄だよ。死んだ方がマシだ。自分が被害者みたいな言い方しないで。」と返信したからそれでまた姉ちゃんに泣きついたんだろうけど、私が何度この性のトラウマのせいで生きていく希望を持てないことを言っても理解しないと思ったけど、考えてみればそれも当然かも。

母は愛を知らないんだもの。』

 

 

3通目

『私がカウンセリングに通い始めた時に「なんで警察呼んでくれなかったの」とかっていう一連のメールの最後に「美穂が悪いなんて思ってないよ。美穂の人生を台無しにしたかもね、ごめんね」と書いてあって、私はお母さんごめんなさいと号泣した。

でもカウンセラーはそれはお母さんは娘がごめんなさいと号泣するとわかってわざとやってるよと言われた。それは本当かどうかかわからないけど、その後で「過去のことを言われてもどうしてやることも出来ないね、未来のことなら気をつけることも出来るけど」と逆切れし、「だから30歳から結婚しろって言わなくなってやったのに、この恩知らずが」みたいな感じだったし、とどめに「美穂といつまでもこんな感じでいるのいやだ。早く機嫌直して遊びにおいで」というメールで、なんか返信しても返信しても意味わかんないこと言って責めてくる、面倒臭いからごめんねと言ってやり取り終わらせとけって感じで謝ったけど、何がどう悪かったか1mmもわかってないんだな、取るに足らない些細なことでへそまげていつまでも大人気なく怒ってるっていう認識でしかないんだな、と思ったから、二度と顔も見たくないほど嫌いになったし謝られた記憶がないといったのもそういうこと。』

 

4通目

『たとえ本人に悪気がなくても、私が20代の頃に男の獣さに絶望しても一人自分の心にとどめて母を責めなかったのに、そうやって思いやった母に「私は察したよ。お前は何も言わなかったけど。」と私はそんじょそこらの母親と違ってスーパーお母さんだからと私相手に自慢されたら私がどれほどダメージを受けるか、「早く機嫌直して遊びにおいで。待ってるから。」と取るに足らない些細などうでもいいことに大人気なくへそを曲げてるみたいな扱いを受けたらどれほど許せないか、わからない母にはもう会えないんだよ。

悪気がなくても私のハンデは本当に致命的でそのこと自身だけでも十分自殺の動機なのに、それを母が理解しないにとどまらず更に傷つけられると、本当に自殺しか考えられなくなるんだよ。

姉ちゃんにだけ親の面倒を押し付けて介護費用は出すからあとはヨロシクって押し付けるのはあまりに申し訳ないかなって思うけど、でもあの親にかかわると多分私次回は壊れてしまうんだよ。

本当に申し訳ないと思うけど。』

 

 

そもそも母が自分には手に負えないから姉に助けを求めて手紙のやり取りのきっかけになったのがこの「機嫌直して遊びにおいで」なのに、なんでそれが結婚の事を話してしまった時に言った事って事に出来るの?

もうここまで人間じゃない生き物とは関わりたくない。

 

手紙はしょうもない話で続く。