私からの手紙5通目

姉ちゃんへ 

 

なるべく時系列順に書くね。

 

バイクが買いたくて高校時代にバイトして貯めた10万円は神奈川の新居の洗濯機、掃除機、アイロン、テレビ、ビデオデッキ、ベッドで消えてしまった。

 

NTTの電話の権利を買うために7万5千円必要だったけど給料は月9万円くらいだったからお店に前借して3か月にわたって2万5千円ずつ返した。

 

学校が長期のお休みの時は、本当は新聞奨学生はバイトかけもち禁止だけどバイトした。

夜10時くらいから早朝2時まで牛丼のすき家でバイトした後朝刊配達、その後朝10時くらいから午後3時までバイトしてその後夕刊配達、その後また夜10時から早朝2時までバイトしてその後朝刊配達と、長期の休み以外も土日はバイトして、いつ寝てたかわからないほど働いて一年生の間に120万円貯めた。

 

お店が借りてくれてる部屋から学校の近くの部屋に引っ越す時に親に40万円借りた。

でもそれ以外は1円の仕送りもなかったし、仕送りなくていいから家を出るっていうのが家を出る条件だったからもちろん受け取ってない。

それが親と対等でいられた理由。もし月10万円なんて送ってもらってたら親に頭上がらなくてへーこら媚びてたことでしょう。でも私はどんなに貧乏でも自分の力で生きてたから私が何しようと自活してる上でやってることなんだから口出しするなくらいの強気の姿勢を貫けた。

 

同級生の子たちが18歳やら19歳の華やかな時期に服だの靴だの化粧品だのにお金を掛けておしゃれをしていても、「私は親に食わせてもらってるお前らとは違うんだ。金で買った物で上辺を飾り立ててるお前らよりも自立してる私の方が内面から輝いてるはずだ」と思って乗り切った。2週間2千円で3食たべなきゃいけないとかざらで、卵かけご飯とふりかけとと魚の缶詰4分の一ずつみたいな食生活だったからいい年まで実家でいい物食べて生きてきた人の半分も体力ないみたいだけど、それでも自立してる自信でつらいことを乗り切った。

 

貯金で家賃は払えたんだけど、3年生の最後に卒業公演で毎晩9時10時まで稽古っていう状況になって、初めて親に頼ることにした。でもそれ以外は頼ってないから最初の1年だけ新聞奨学生で自立してたけど残りの2年は仕送りなしが出ていく条件なのを平気で破って甘ったれて月10万円も支援してもらってたと母の頭の中で記憶がすり替わってるとしたら、あの頑張りはなんだったのか、私を今でも支えている「私は高校卒業と同時に自立して生きてきた」という自信を根本から否定されるようで非常に憤慨だし悲しい。食う物も食えず欲しい物は買えなくて当然という生活で自活してきたというのが私という人間を構成している大部分を占めている自信なのに、そんなのは私のでっちあげの妄想で親の金で楽しく遊んで暮らしてた呼ばわりされることは私の全人格と全人生を、私のアイデンティティを否定されることで、私が一円の仕送りももらわず自分で貯めたお金と自分のバイト代だけで生きてるのを当時知っていた専門学校の彼とはもう連絡を取れないから、彼以外にこの世でその頑張りを知っていた唯一の人間である母が私が仕送りで生きていたと記憶のすり替えを行うことで私を死にたいほどのショックにさらしていることをわかって欲しいけど、もう詐欺の一件以来色んな機能が衰えて考えの固執が起きている今は、「いや、私は絶対2年生から毎月10万ずつ仕送りした。家計簿という証拠もある」と言って誰が何を言っても思い込みを変えることはできないのだろうから、もう私も母にはわかっていて欲しかったと思うのも止めることにするよ。現に母は「一年で帰ってくると思ってた。3年もやり抜いて大したもんだ」と言ってくれた。その当時はまだ記憶のすり替えが行われてなかったから、もし美穂はどうせ仕送りなしで自分でやってくって言ってはいるものの途中で泣きついてくるだろうからその時用にお金分けておくか、と別口座かなんかにお金を移しておいたのに全然頼ってこなくて本当に自分でやっていったからすごいと思って対等の一社会人として認めてくれたのだと思うけどね。母が美穂のために家計から10万円捻出してたのは事実なのかもしれない。でもそれを私が受け取ってないのは忘れようのない事実だよ。学費は出してくれて感謝してるけど。

 

振込というやり取りが行われたことはないんだよ。振込手数料がもったいないという理由で、母の郵貯の口座の通帳を母が持っていて、カードを私が持っていて、引越費用40万円貸してくださいとお願いした時に母が40万円預入しておいたよと言って私が引き出すという仕組み。だから母の郵貯の口座の入出金明細を23年前分からコピーして引き出しの取引の横にその支店番号が札幌何支店なのか、川崎何支店なのかと全部書いていけば私がお金を受け取ってないという潔白が証明できる。

 

2年生になって帰省した時に母に飛行機代3万円ちょうだいって言ってもらった。月10万円送ってもらってたならその中から出すけど、そんなのもらってないから学生時代の帰省の交通費を親にもらうのは当然だと思ってた。でも何度目かの長期の休みの時に飛行機代3万円ちょうだいって言ったら「休みの度に帰ってこなくていいよ、お金もったいない!」って言われた。だから帰省しなくなった。

 

学生じゃなくなった頃には21歳が上限のスカイメイトが適用されなくなったから一回の帰省に5万円かかるようになった。当時はAir doLCCもなかったしね。

手取り12万や13万で家賃6万と光熱費4万払って2年おきにマンションの更新手数料6万円払わなきゃいけないから当然5万円なんて貯まらないし、学生じゃなくなったのなら飛行機代は親が出すものじゃないなと思ったから3年に一度しか帰省できなくなった。

うちの親がお前の経済力なら3年に一度しか帰省できないから、飛行機代出してあげるから年に一度帰っておいでとは思わない人だった。5万円払うくらいなら3年に一度でいいよという親だったと言ったら心理療法士さんが驚いてた。

 

卒業してすぐに運転免許取得費用として30万円借りたけど、その次にお金を借りようとしたのはバイトしながら就職活動しにくいから20万円貸してと言った時だけど、「学費だって卒業したらすぐ返すって言ったのに返さないで更に請求するなんて、お前だったら泥棒に追い銭でしょ!自分でやりくり出来ないなら帰って来なさい!」と言われて、あの家に住まなきゃいけないくらいなら死んだ方がマシだと思って二度と支援をお願いしたことはない。姉ちゃんの手紙によると卒業しても2年くらいは何かと振り込んでたらしいじゃない。そもそも振込という取引がされたことがないからどういう基準で家計簿に書かれたのかはわからないけど、卒業してから2年間くらいは何かと振り込みされてたなら、なんで就職活動のお金を貸してといった時に「ああ、いつものごとくね」とならないの。そして何かと振り込みされて余裕がある人が貸してもらわないと就職活動できないほど逼迫するの。

 

結局、就職活動をすると突然前の日に面接があるので明日休みますみたいになって迷惑かけると思うのでとバイト先の店長に言ったら、それでもいいから続けてほしいと言われて結局バイト代で生活しながら就職先がみつかった。日曜日から土曜日まで毎日朝刊配達して月曜日から金曜日まではその後7時から3時くらいまでシャノアールという喫茶店でウェイトレスして月曜日から土曜日まで夕刊配達して金曜日と土曜日は夜10時から朝2時までデニーズで皿洗いして。そこまでして自立しようとしてる人とそれ以外のエピソードとかとも照らし合わせて、返さなきゃいけないとわかっているお金なのに平気で月10万円も受け取って毎晩遊び歩いても使い切れないような金額なのにその月のうちに使い切って次の月にまた平気で10万円受け取って使い切るようなハクチと同一人物だと思う?卒業しても何かと振り込みされてへえラッキーって受け取るあまちゃんと同一人物だと思う?私の話を聞いても「昔のことだから美穂は自分に都合の悪い事は忘れてるだけだ。家計簿に書かれてるんだから母の言ってることの方が正しい」と思うんだったらもうそれでいいけどさ。

 

結局就職した先は、事務で入ったのに助監督にされたから半年で辞めたんだけど。

そこを辞めて次にやったバイト先で○君と知り合った。

それまで口ばっかりで私の気持ちより自分の性欲を優先させる男ばっかりで絶望してたから○君と出会えて少し救われた。でも、○君と出会ったのは新宿歌舞伎町の違法カジノ。私も○君もディーラーで。

母にはレストランって言って嘘ついてたことが心苦しくて二度と親に言えないような仕事はしないようにしようってその時に誓った。

日本ではいまだにカジノは違法だから捕まったら逮捕歴ついちゃうしそこが警察の手入れで閉まったら次の職場をみつけるのは大変だからいつまでもやる仕事じゃないと思った。

 

私は○君と付き合い始めて早々にカジノは辞めて派遣会社の無料のパソコンスクールでPCの操作を覚えて経理事務の仕事を始めたけど、○君には「そんな仕事30歳40歳になってまで続けられないよ。早く手に職つけて足洗いな」と口がすっぱくなるほど言ったけど全然聞かなかったけど、私は結婚するわけでもないしこいつの人生だからどうでもいいやと思って諦めた。

 

○君がカジノの仕事がなくなって、ファイナルファンタジーっていうプレイステーションロールプレイングゲームを一日中やって、そのゲームの世界のお金をヤフーオークションで忙しくて武器や防具やアイテムを買う金をためるためにプレイする時間がない会社員とかに現実の世界の日本円で売ることで生活してた時に帰省して母にそれを伝えたら、どんな方法であれ自分の食べるお金を自分で稼いでるんだから結婚しろって言ってきた。

どんなにバカな母親でも、そんな将来性ゼロどころかマイナスの男と結婚したら幸せにはなれないことはわかるはずだけど母は結婚しろって。

だから私は、お前がどれほど不幸な結婚生活を送ってようが北海道の世間様は知りようがない、私の世間体のためにそんなんでもいいから結婚してくれっていう母の姿勢を見たから、親戚に言いふらした時に自分の世間体のためにって言ったの。

結婚願望が1%でもあったら○君なんて3か月も付き合わないでしょ。

本当に人としておかしい男で毎月のように別れようと思ったのに別れなかったのはどうしてだかわかる?

セックスなしで愛してくれる男を他にみつけるのは不可能だと思ったからだよ。

すごいあり得ないことも我慢した。それが性のトラウマというハンデだよ。

結局○君はセックスしたいのに付き合ってるのが私だと出来ないから別れ話を切り出してきて、私はセックスしなきゃいけないなら○君よりマシな男の方が多いのにセックスしなくていいという条件で別れてなかったから、セックスするくらいなら別れようと別れた。

 

オーストラリアのワーキングホリデーの出発前にも少し援助してくれたし、せっかくすごい気に入ってた職場も辞めて○君とも別れる危険性があったし一年間キャリアに空白が空くし借金が増えるリスクをおかしてまで英語能力を修得したのに日本に帰ってきてすぐ英語能力が消えそうになったからローンを組んで英語の学校に通ったら親が肩代わりしてくれて助かった。その援助は感謝してるよ。

オーストラリアから帰ってきた時のTOEICが730点だったのに、この学校のメンバーズスペースで土曜日も日曜日も起きてからこの学校が閉まるまで英語でしゃべってたから890点にまで上がったし、この学校で出来た友達がいまでも一番よく遊ぶ友達だよ。といっても一年に一度か二度だけど。

 

○君と別れた時には会社の男の人にアプローチされてたけど、付き合ったらセックスしなきゃいけないから放置してた。その後も何人かの男の人と両想いになったけどセックスするのがいやで付き合わなかった。

 

意を決して母に私が性のトラウマのハンデが大きすぎて結婚出来ないと告白して泣いても母は「ひどいことするね」とぷいといなくなるだけだし、数年後にその話になった時も「私は察したよ、お前は何も言わなかったけど」と言って、文字通り胸をそらして自慢してみせたんだよ。

私が「4歳や5歳の子が性犯罪被害を恥ずかしいことと認識して母親にも内緒にするわけないしょ。私は必死でうったえたよ。泣いて泣いて何言ってるかわからなかったかもしれないけど」と言ったら「そうかい」と言ってたけど、これが私に取ってどれほど残酷なことか当事者じゃないとわからないのかな。壊れてしまわないように心の防衛機制が働いて母の中でこう脳内変換されたとしても、このトラウマで人生をめちゃくちゃにされた被害者に対してやることじゃないでしょ。

 

弘が私の気持ちも体もおかまいなしで性欲満たして私がカウンセリング行って別れること決めて、その時に幼稚園にお迎えにこないことも警察に届けないのみならず転んで泣いた程度のフォローしかしない時点でおかしいことに気づかせてくれて、母に聞いても納得できる答えは返ってこないどころか激怒させることしか言わない。

 

弘とは別れたよ、セックスさせなくても愛してくれた専門学校の彼と○君以外はみんな同じ理由で別れてる、セックスするのが嫌で会いたくなくなって、会いたくなくなったら好きでもなくなって別れてる。性のトラウマを抱えたら一生幸せになるのは無理なんだよ、というメールに対する返信が「弘君、結婚願望あって子供も欲しかったから美穂といつまでも付き合ってても仕方ないと思ったんじゃないの。」

 

あのメール読んだら百人中百人がセックスしたくないから私が弘を振ったことわかるでしょ、なんで結婚願望ないせいで私が振られたことになるの?もし結婚願望ないせいで振られたとしても結婚は人生の墓場だとしか思えない家庭で育ったせいでしょ。原因は性のトラウマじゃなくて美穂が結婚願望ないせいだ。私悪くない、あー良かったって思いたいのかもしれないけど、結婚願望ないのだってそこの家庭のせいだから私悪くないってことにもならないと思うけど、っていうメールには「そんなこと言ったってママの時代はみんな結婚してたから私だけ結婚してないの変だし、パパは誰が見ても優しそうっていうから結婚してみなきゃわからないでしょう」

 

この日本語の通じないイライラだけが増幅していくやり取りで私が激怒して書いた返事に対してやっと最後に「美穂が悪いなんて思ってないよ。美穂の人生を台無しにしたかもね、ごめんね」

と書かれたから私はごめんなさいと号泣して言い過ぎたことを詫びて誰より大事と思ってると書いたけど、結局この性のトラウマのハンデでもう生きていく希望が持てない絶望の毎日を送っている中で母に対する恨みは日に日に募るばかりで母からきたメールにも用件のみで絵文字なしのそっけない返事を続けてたらある日、

もうすぐ70歳だの一年前の点滴の跡がまだ消えないやらの文章の後に、

「美穂といつまでもこんなふうでいるのはいやだ。

早く機嫌直して遊びにおいで、待ってるから」

と書かれて激怒して「こんなカタワにされて自殺しない限りあと何十年生きなきゃいけないかわかんない方がよっぽど地獄だ。恋愛出来ない人生なら今すぐ死んだ方がマシだ。自分が被害者みたいな言い方しないで!」とぶちぎれたのが母が姉ちゃんに泣きついて姉ちゃんが間に入り始めたきっかけだよ。

「美穂の人生を台無しにしたかもね、ごめんね」と一度あやまられたから悪いと認識してるのかと思いきや、私が機嫌直す程度のこととしか思ってないことがわかったから二度と顔も見たくないと思った。

 

だけどさすがに育ててくれた親に挨拶もなしで結婚届を提出してしまうのはあまりにあまりだと思ったから挨拶に行こうと思った。でも本当に死ぬほど親に会いたくなくてどうしようかと思った。

ヒロさんが札幌に行く日に合わせて飛行機とホテルを手配しても、どうしても親にメールする気にならなくて、だけどゴールデンウィーク中も結局休みは一日しかなかったっていうほど忙しいヒロさんが自分の家の用事の中わざわざ時間を割いてくれるのに、○○さんが初めて挨拶に来るのに、私がだんまりしてお葬式みたいな雰囲気にしてはいけないと思った。

もがきにもがいた挙句、i神様というところに言って万力で力づくに曲げる感じで強烈な自己暗示を自分にかけて、母のことを許せるという姿勢を取って絵文字入りのメールを送った。

そしたら親戚に言いふらされて迷惑かけられて激怒したけど、一回目は姉ちゃんに免じて許した。

 

普段私はしゃべらなくて、今の会社も紅一点で誰ともしゃべらなくて済む環境が気に入ってるくらい、私にとってしゃべるということは苦痛なんだけど、○○さんも私がしゃべらない女だということはわかってるけど、○○さんが挨拶の席でだんまりになっちゃったから私が特にしゃべる必要もないことを場の雰囲気をよくするために頑張ってしゃべり続けてホテルに戻った時には性も根も尽き果ててへとへとなのを見てるのに○○さんが二言目に言った言葉が「ていうかお前家族の誰とも似てねえし、ていうか姉ちゃんの方がお前より可愛いし」

場の雰囲気をよくするため、○○さんがしゃべらないのをフォローするためにあれほど無理して頑張ったことに対する報いがこれだよ。

周りに対する思いやりの心でやったことはことごとく嫌なことされるか傷つけられるという形でしか返ってこないんだよ。

私は悔しさのあまり泣いて泣いて眠れなくて、次の日別れ話になったの。

そりゃ私より誰かの方が可愛いと思うのは自然なことだよ、でもそれをわざわざ私に言わないでって何度も別れ話になってるでしょ。ここまで何度言ってもわからないなら今後も同じことが繰り返されるってことでしょ。傷つけられる未来しか描けない。結婚できない。

でも結局この時も別れられなかった。どうしてかわかる?

○○さんと別れた後に、私の性のトラウマを尊重する男とは出会えないってわかってるからだよ。

私の人生を大きく制限してるこのハンデを、何が嫌なのかわからないって悪いとも認識できない母とはかかわりたくないの。

このハンデのせいで私はずっと縛られて生きてきてるしこれからもずっとそうか自分で自分の人生を終わりにするかどっちかだよね。

 

母が再度親戚に知らせてしまった時に、強烈にかけてた自己暗示からスッと覚めた。ああ、私はこの人と関わりたくないんだなってふっと我に返った。それだけのこと。

結婚の挨拶のために無理をしてた状態が異常で自己暗示から解けたこの状態が通常なんだと思うよ。

 

○○さんが手術を控えてたから言いふらされることが迷惑だったって姉ちゃんに手紙出した時に母から来た手紙も「今回のこと、美穂が怒って当然だと思う」って、親戚に言ったり荷物送ってきたりすることは疲れが取れれば忘れる程度の一過性のことなのに謝れるくせして、人生を大きく制限して一生苦しめる性のトラウマのことは謝れないのかよって毎回激怒する。多分理解できないからなんだろうけど、だから会いたいと思えない。

性のトラウマがなくてただ結婚の時期に邪魔されただけだったら機嫌直して遊びにおいでって言われても激怒しないよ。

 

毎晩毎夜の残業がボーナス削減という形で評価されて身体的にも精神的にも思考回路的にも機能が著しく低下するほどのショックを受けて、今までは税理士さんがチェックしてくれてた会計を私が税申告まで責任を一人で負わされることになって吐き気しながら生きてるタイミングで、学生時代を仕送り10万円で楽しく遊び歩いてた約束違反のわがまま放題娘呼ばわりする手紙が届いて、この世に報われることなんて一つもないんだなって思った。私の頑張りも踏ん張りも周りの人たちによって全部なかったことにされる世なんだなと思う。

 

この新しい部屋の家賃12万円が発生してるのに私と○○さんの各々の部屋を引き渡すまでは二人で合計12万円、要するに3部屋で24万円の家賃+2箇所の駐車場代が発生してて、私の部屋から洗濯機や冷蔵庫やベッドなどを新居に移して住める環境にするまでは○○さんは引っ越しの手配も進められなくて、私はそれらの物の引越が終わってからは新居を住める環境に整えながら前の部屋を引き渡せるようにごみを出したり掃除するために帰って、○○さんは引っ越し屋さんに依頼していた冷蔵庫、ベッド、テレビなどの処分に10万円以上かかったのにまだまだゴミ屋敷で、ソフトバンクの解約の電話をしないせいでそのために部屋の借りる期間延長したり最後の燃えないごみの日の前の日に飲みに行って新居で寝てたりそれ以外もいろいろ優先順位の立て方がおかしすぎることがありすぎて私が「ありえなすぎる」「ありえなすぎる」と怒ってばっかりになって「そんなにケンケンするなら結婚やめちゃうよ」という喧嘩にまでなった。母が親戚に連絡したせいで土日までお返しの手配で疲れ果てちゃって○○さんはもうごみの日の前の日に向こうの家に帰る気力がなくなっちゃって、退去日までに処分できない物は金で解決すればいいんだろと処分作業を放棄したから、退去の時に請求された金額は15万円近くて○○さんの普通預金口座マイナス5千円になって定期預金口座からの借越しになっちゃったんだよ。

 

姉ちゃんとヒロさんは二人とも実家からの引越で結婚した時も新居に必要な家電を買って、実家の姉ちゃんの部屋はいつまでも手つかずそのままで、何か月かして必要な物がそういえば実家にあるって戻ってきては必要な物だけ取って部屋を片付けることもしないのに「結婚で忙しいのにおかんがうるさいこと言ってきて迷惑!」ってぼんぼんに怒ったメールが私に届いてたけどね。

 

働きながら前の部屋の処分に追われることもなければ相手の引越の段取りが悪くて別れ話になる喧嘩になる必要もなかったから、母に私にかけた迷惑を説明して代わりに怒ってくれたとはいえ、理屈ではわかってるけど実感ではわかってない人にそこまで怒ることか?と言われてもそりゃわからないだろうと思うと○○さんに言ったら「私は大変であの人は楽だって、あの人は金持ちだからいい車が買えてずるいって論理となんら変わらない」と、全く理解できない意味不明のこと言われて、この世に私のことを分かってくれる人なんて一人もいないんだな。私は地球上でひとりぼっちなんだなと思うし努力はなかったことにされて報われないし誰にも理解してもらえないならもう生きてても仕方ないなって思う。

 

姉ちゃんがカレンダーとか絵本とか送ってくれたのは私に対する思いやりなんだろうと思うけど、それを一日前の富良野のホテルで見れてたら少しは心に響いたかもしれないけど、こんなぎすぎすした東京で、毎日のようにお客様同士の喧嘩が原因で電車が遅れるほどみんなピリピリしてどんなに働いても努力は報われなくては当たり前の東京で見てもそう思えないんだよね。

特に今は仕事で報われなかったショックがあまりに大きいタイミングだから。

北海道の田舎の方の人達みたいに呼吸して働くのが人間の正しいあり方だと思う。

東京の秒刻みで呼吸も忘れて働いてもお金をもらえない生き方は人間の生き方と思えない。

私は仕事を辞めたいけど、○○さんは辞めることを許してくれない。

 

○○さん相手ですら、○○さんがシラフの時ですら、性的なことをされたらいやでとっさにはらいのけちゃうし、○○さんが酔ってる時には尚のこと酔っ払いの中年男の性犯罪者のあいつと重なって・・・、言葉にするのは○○さんに対して申し訳なさすぎるから控えるけど、カウンセリングを受けても私のトラウマは多分一生治りません。

そのハンデの大きさも頑張って自立してきた事実も否定する母をどうやって好きになればいいの?

 

母との関わりを拒絶するきっかけになった「機嫌直して遊びにおいで」という人生で一番ショックくらいだったセリフすら姉ちゃんにとっては結婚のこと親戚に言った後で言われたセリフってことになっちゃうくらい何が嫌なのかわからないことみたいだから参考に一通目の手紙の4-6ページと11月の手紙の2,3ページを同封します。

 

「機嫌直して、みたいに書いたのも、ミホは『私のトラウマを取るに足らない些細なことと思ってるんだ』ってショックを受けてたけど、母は『結婚のコト親戚に言っちゃったことを、怒り続けてないで、何回も謝ってるんだから許して』って事をそう書いちゃったんだと思うよ。」

私が何度も書いてるのに、ここまで綺麗さっぱり忘れてこれを結婚の後に言ったことみたいに書くってことは、姉ちゃんもこれの何が嫌なのかわからないんだろうと思う。心理療法士さんなんて月に2回50分ずつ喋るだけの何十人もいるクライアントの一人にすぎない私のことなのに、これがどれほどショックで残酷なことか覚えて共感してくれてるのに。

姉ちゃんも理解できないようなのでもういいです。今までありがとう。

お金がなくても、親に愛されなくても、性のトラウマのない人生が欲しかった。

 

仕事のことで毎日一日中吐き気して下痢して熱も出てめまいでぐるぐるで死にたいところに追い打ちにつぐ追い打ちでとどめにしかならない。ダメージしか受けられない。

 

ごめんね、でも姉ちゃんは幸せに生きて欲しいと思います。

 

美穂