姉からの手紙5通目②

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手紙を書く前に以前の手紙もメールも全部読んでから書いてるって言ってたのに、

上の子は説得して道を切り拓くのに下の子は前例があるからすんなりって言う

どこの家にでもある不公平さに嫉妬した事の例を挙げる時に、

私が切り拓いた道を私のおかげですんなり姉も持つことが出来る様になった

ウォークマンを一番に書いた事を恥ずかしいと思わないで

唯一姉が切り拓いたかもしれないコンサートのこと書いてきて、

しかもウォークマンを反対した母のこと頭おかしいみたいに言ってるけど

ウォークマン難聴が社会問題になってたからそのせいかもよって、

私がはっきり「何で私が貴方がすんなり通れる道を切り拓いたウォークマンを、

上の子は説得して道を切り拓くのに下の子は前例があるからすんなりの例の

しかも一番最初の事例として書いてくるのですか」と書けばよかったのかもしれない。

それでも理解できるかどうかわからないけど。

 

私が神奈川に住んでた時に、姉が東京のライブハウスであるバンドのライブのチケットを買ったのに行けなくなったから

スピーカーの前でカセットテープで録音して送れと言われて行ったことがあるけど

私は大きい音が嫌いなので小さなライブハウスのスピーカーの前の暴音は苦痛だった。

あんなライブに言ってたらそりゃ耳悪くなるよ、誰がどう考えても。

私は結婚するまでずっとウォークマンその他のポータブル音楽プレーヤーで音楽聞いてたけど

耳は悪くない。

耳が悪かったらTOEICで955点なんか取れる訳ないですよ。

リスニングテストが990点満点中半分の495点を占めてるんですから。

 

姉がオーディションに不合格した話なんて私が映画学校を受験したいって言った時に

母が私にしたのかもしれないけど覚えてないし興味ない。

私は山梨の国公立大学と、大阪の国公立大学と神奈川の専門学校を受験という、

誰が見ても実家さえ出られればどこでもいいっていうのがバレバレの受験の仕方をしたのに

何で姉の中二病と同じ東京にあこがれて東京の専門学校に行ったことになってるんだよ。

私は東京に行きたいと思ったことないし、東京の専門学校なんて受験すらしてない。

姉の「東京に行ってアイドルのなんとか君と偶然知り合って恋に落ちて、キャー」っていう

中二病の妄想や憧れじゃなくて、

母の為に毎日泣いて過ごす人生から逃げて自分の事でしか泣かなくていい、

自分の為の自分の人生を送りたい一心で家を出たのに、

オーディションの事言われたの嫌だった事を母に言えて良かっただの、

インコに餌やらなくて殺したしょってニヤニヤ笑いながら言われたとか

母がデリカシーない事の証明になるエピソードではあるけど

姉がそのトラウマのせいで生き物を育てる自信がなくなって子供欲しかったのに諦めた訳でもないし、30代後半で結婚して割とすぐに子宮筋腫の手術して、

その病院に手術後半年間は子供作らないでください、

半年経ったらすぐに作ってくださいって言われたのに

40歳過ぎたら子供できないのかって私の手紙読んでやっと気付くって、

だったらなんであの病院の人がすぐに子作りしてくださいなんて他人の人生に口出してきたのかわからなかったってことだよね。

 

オーディションに不合格だった事を言われたトラウマで何か現在まで支障をきたしてる事態もないだろうし、私は私の人生をめちゃくちゃにした敵でしかない父方の親戚に結婚祝い送られて

ウソをつくのが何より嫌いな私が死ぬほど忙しい時にお返しの手配して添えたメッセージに

1ミリもよろしくしたくない連中に「これからもよろしくお願いします」と書かなきゃいけなかった事がどれほど苦痛だったか理解出来ないで、「まあうちも親戚とそれほど疎遠じゃなかったということで」とむしろ喜んでたものね。

当たり前だよね、母の愚痴聞いて苦しんでないし、世の中の事何も知らない赤ちゃんだから

親戚と付き合いが出来た方が何かと助けてもらえて救われるものね。

 

結婚して親元を出た後に

「母がクリスマス一緒に祝おうって言ってきてうるさい。悪魔教だから他の宗教のお祝いは出来ないって毎年言ってるのに」というメールを姉から受け取って

「悪魔教って何?怖い」と聞いたら

「私はロックバンド聖飢魔IIの信者だから悪魔教で他の宗教のお祝いはしちゃいけないの」

と書いてきて本気かよ、と思ってたけど、その何年か後に

子宮筋腫の手術が決まって私が神社の病気治癒のお守りを姉に郵送で送ったら

「私は悪魔教だから本当は他の宗教のお守りは持っちゃいけないんだけど、今回は気持ちでって言うことで」と今回だけは例外的に受け取るけど、ってメールが来た時に

もうすぐ40歳にもなろうっていう人が本気で言ってる、

中二病全然治らないんだなこの人って思った。

いまだにこの信念は頑なに守り続けてると思う。イタい人だと思う。

 

手紙は更に続きます。