私からの手紙四通目

姉ちゃんへ

 

お元気ですか?

相変わらず年末年始は仕事で、唯一のお休みであった元旦は○○家の集まりに参加してきました。

その後の土曜日はやっとこ○○さんと旅行に行けたけど。

 

実は今、ちゃんとした心理療法士さんのカウンセリングに通ってます。

あれだけ二人ともの引越しが終わるまでもう絶対に誰にも言わないでときつく告げたのに、○○さんの引越しが終わらなかったことも○○さんが新しい職場に異動になったばっかりだから有給取れないと言って土日しか引越しや前の部屋の片付けの作業ができなくて前の部屋の契約を2週間延長して週の半分は前の家に帰って朝ごみを捨てて会社通ってるから私は自分の引越しから1ヶ月以上仮住まい状態だよ、○○さんの荷物の総量わかるまで物の定位置も収納も決められないからね、と伝えてる最中にが毅兄さんからお礼届いたわ、xxx姉さんはくれないさ、とメールきたことでもう激怒を通り越して死にたくなった。

 

生きてる限りこのきちがい女にいやがらせされ続けるから死にたいと思った。でも、私が死んだら○○さんが後追い自殺するって言うから死ねない。だったら母が死ねばいいのに、と考えるようになり、毎日死ねばいい死んで欲しいと思う自分がいやでその状態が苦しくて、それを直すために1月から行き始めた。

 

1月は3週連続で私の抱えている問題の説明をして、2月から2週に一度のペースで治療をしているけど、2週間前のカウンセリングで、お父様はほぼ確実に発達障害だと思われるけど、今は図書館でたくさん発達障害に関する本が借りられるので美穂さん自身も読んでみて確認してくださいと言われたけど、私は月曜から金曜日まで仕事で帰ってきたらまっすぐスーパーで買い物して料理作って○○さんが帰ってくるまでに時間があったら短大の教科書読んで、食事の後は片付けに次の日の米とぎに時には洗濯、レポートやったり今週の日曜日も科目修得試験だったから土曜日も6時間くらい勉強して、とてもじゃないけど短大卒業まで教科書以外の本を読んでいる暇はないと思う。

 

でも父のあの異常さは発達障害以外に説明のつけようがないと思うから発達障害だろうと思う。

それと、母の人の気持ちのわからなさが異常だと指摘を受けて、話をすればするほど母はそういった人の気持ちだとか情緒だとかを理解できない脳の機能不全か障害の可能性があると言われた。ただ単に能力が低いだけかもしれないけど、とにかく母は気持ちを理解する能力がないのだと言われた。

 

それを言われたら、父は自分が好きで発達障害になったわけじゃないからかわいそうだよなと思うし、母も悪気があってやってるわけじゃなくて本当にわからないからしょうがないんだということを受け入れようともがくと、悪気がないから、障害のせいだからって二人の娘にこんなに苦しい人生を歩ませてもいいっていうの?二人の娘がしょっちゅう死を考えるほどトラウマのかたまりにされたのに本人たちに悪気がないから許せっていうの?と複雑な気持ちになって、本当に母は人の気持ちがわからないだろうかと考えると、本当にわからないとしか思えない不愉快な言動を思い出してますます死んで欲しいほど恨みがつのって、育ててくれた親に死んで欲しいと思う自分に対する罪悪感で死にたさがますますつのって、本当につらかった。

 

○○さんに今カウンセリングで両親が人の気持ちがわからない障害の可能性が大きいと言われていて、だからって娘二人がこんなに苦しい目にあっても仕方ないで済まさなきゃいけないのって憤りが大きくて苦しくてつらいの、だから支えてくださいってお願いしたら、「わかった。俺なりの支え方で支えるよ。(にやり)」みたいな感じで重くならない感じで受け止めてくれて支えてくれたからなんとか生きてるけど、○○さんの支えがなかったら本当にやばかったかもしれない。

 

私がまだ実家に居た頃、テレビでお涙頂戴のドラマとか見て私と姉ちゃんと母が泣いて父はなぜ泣いてるのかわからないという感じだったから母が人の気持ちがわからないとは気づかなかったけど、テレビドラマっていうのは馬鹿でもわかるようにわかりやすく誰でも泣けるように作ってあるから母にもわかったみたいだけど、実際の人生の生活の中で、どんなに性格の悪い人でもこれはわかるってことが母にはわからないって、日曜日の朝にやっと諦めがついた。性犯罪の何がいやなのか本当にわからないのかもなとも思った。

 

○君と同棲し始めてから初めての帰省の時に、紹介に連れてこないなら写真見せろっていうから写りのいい写真をみつくろっていったよね。そりゃ20歳前後の時よりは28歳前後になりゃほとんどの人は容姿が劣化するよ。でも、28歳くらいの時に栃木に○君と二人で旅行に行った時のアルバムを見せたら○君の写真を見た第一声が「わぁ~、変なったぁ~!」。あの言い方からして私の笑いが取れると思って言ったんだよ。

 

その当時世界で一番愛してる恋人のことを劣化して変になったと言われて不愉快じゃない人は居ないということがわからないにとどまらず、私のウケが取れる面白いことを言ったという感覚の人だよ。

 

自分が恋愛感情を持ったことがなくても普通何十年生きてたら恋人を悪く言われたら不愉快だってことはきちんと人の気持ちが理解できる人ならわかるはずでしょ?

 

母方のばあちゃんはザ・見合いっていう結婚で結婚の日までおじいちゃんに会ったことがなかったそうなんだ。だから母方のばあちゃんとおじいちゃんの間に恋愛感情がなかったんだろうっていうのはわかるよ。xxx姉さんが○子ちゃんだか△子ちゃんが高卒の人と結婚するって言ったら「短大まで出してやったのに高卒の男との結婚なんて許さない」って勘当したらしいしね。その後孫が出来て会うようにはなったみたいだけど敷居は相変わらずまたがせないみたいな話を母がしていたよ。

 

私と姉ちゃんが5年とか8年とか彼氏と良好な関係を続けて愛し愛されて幸せにすごしてるのに「結婚に結びつかない相手なら別れてさっさと結婚しろ」って結婚相談所の資料に丸つけて送ってくるくらい、愛だの恋だの理解できないくだらないことしてないでそんなことよりずっと重要な生活のために結婚することをしなさいという母とxxx姉さんの価値観には共通点があるよね。子供は自分と別の人格を持った全く別の人間だと認識できずに、親の価値観に従って恋愛だのくだらないことしてないでちゃんと年収とか学歴とかわかりやすいステータスの高い人と結婚しなさいって、子供の愛とか幸せはまるっきり無視。子供は自分の所有物で延長線上の物だから自分の思った通りにならないことは許されないみたいな感じだよね。

母方のばあちゃんの娘たちから見たら結婚ていうのは生活のためにするものなんだろうしね。

 

父の異常さは物心ついた瞬間にわかるくらい明白だったから私と姉ちゃんの目には母が人間として成立してない父の面倒を見てる偉い人みたいに見えたけど、自分が結婚して特に実感としてわかったけど、長年結婚生活を続ける夫婦は同じくらいずつの問題がある者同士なんだろうね。私があの両親に育てられて問題だらけだから同じくらい問題物件の○○さんと釣り合うんだと思う。同時に、○○さんみたいな優しい人と釣り合う私は価値のある人間なんだろうなとも思える。だから姉ちゃんもヒロさんのことを尊敬して愛してるなら、自分の価値を過小評価しちゃ駄目だよ。姉ちゃんはヒロさんと釣り合うくらい魅力的で素晴らしい人なんだよ。それを認めてあげないとヒロさんを過小評価することと同じだよ。だから自信持ってね。

 

父が発達障害で人の気持ちがわからないのは目に見えてたけど、普通の感覚の人は発達生涯の人と長い間一緒には居られないんだよ。気持ちをわかってもらえないことがつらくなるからね。それが同じく人の気持ちがわからない母だから気にならずに連れ添っていけてるのさ。それには気がつかなかったね。

 

本人に悪気はなくても、私のハンデはあまりに大きく、それをこの世でたった一人唯一私を守れる存在だった母が守れなかったこと、守れなかったならその後のケアとして「体の何倍もでかい大人の男に力づくで傷つけられてどんなに怖かったろうね、どんなに悔しかったろうね。ママが敵を打ってあげる。」と寄り添うこともしない。面倒に巻き込まれて困った。こいつは小さいから私が黙ってれば隠蔽できるだろうみたいな感じ?

 

そのことで私がカタワになって、それでも母が自分を責めないようにと気を遣って30歳まで言わなかった私が意を決して「私結婚できない。性犯罪被害のトラウマでセックスできないから。」と泣いたら「ひどいことするね」とぷいといなくなっちゃったのも、姉ちゃんは母を過大評価してるから驚愕してかける言葉がなかったんだろうというけど、その後の言動からして母は理解してないよ。「ああ、あいつね、私関係ない」て感覚だよ。

 

今まで9人くらいの男と付き合ってきたけど、専門学校の彼以外はみんな同じ、この人こそはと思って付き合ってトラウマを告白したら「君の気持ちの準備が出来るまで待つよ」って言うけど待ちやしない、口ばっかり、どいつもこいつもサカッてサカッてやることしか考えてなくて手を出してくるから男性不信もセックス嫌悪も増幅するばっかりで、付き合ったらセックスしなきゃいけないから両想いになっても付き合わないでデートするだけっていう選択肢をとらざるを得なくなった私が母を思いやらないで20代前半から「またセックスが原因でお別れした」、「今度の人も口だけで待ってくれないからお別れした」、「どいつもこいつも待ちやしない、もう専門学校の彼みたいに私の心を尊重してくれる人になんて出会えないよ死にたいよ」、ってリアルタイムで母に全部報告してたら今よりは理解してたのか?それとも、弘と別れた後に「私のトラウマを尊重しない男なんてこっちから願い下げ」って私の言葉に「そりゃお付き合いしてたら求めもするでしょうよ」と、私の気持ちには寄り添えないのに弘の気持ちには寄り添える言葉を発して私は20代前半から母の異常さに気がつくことができたのか?

 

私と肌を合わせる前から「男は浮気する生き物だよねえ」と繰り返し主張し、面白い冗談ひとつも言わないけど冗談は全部「シマムラの社長の愛人が・・・」「なんとかの男の愛人が・・・」とにかく俺はお前と付き合ってても他に利用できる穴があったらいつでもぶっこむからな、さしあたり利用できる穴がお前しか居ないからお前を性欲処理のはけ口にするって獣の弘がセックスを拒絶されてかわいそう、付き合ってるのに幼少の頃の性犯罪によるセックス恐怖症とか意味不明のわがままでやらせないなんてお前はひどい女だみたいな感じだからね。

 

たとえ本人に悪気がなくても、私が20代の頃に男の獣さに絶望しても一人自分の心にとどめて母を責めなかったのに、そうやって思いやった母に「私は察したよ。お前は何も言わなかったけど。」と私はそんじょそこらの母親と違ってスーパーお母さんだからと私相手に自慢されたら私がどれほどダメージを受けるか、「早く機嫌直して遊びにおいで。待ってるから。」と取るに足らない些細などうでもいいことに大人気なくへそを曲げてるみたいな扱いを受けたらどれほど許せないか、わからない母にはもう会えないんだよ。

悪気がなくても私のハンデは本当に致命的でそのこと自身だけでも十分自殺の動機なのに、それを母が理解しないにとどまらず更に傷つけられると、本当に自殺しか考えられなくなるんだよ。

 

姉ちゃんにだけ親の面倒を押し付けて介護費用は出すからあとはヨロシクって押し付けるのはあまりに申し訳ないかなって思うけど、でもあの親にかかわると多分私次回は壊れてしまうんだよ。

本当に申し訳ないと思うけど。

 

姉ちゃんに○○さんの手術のこと書いた手紙送った直後に届いた母の手紙も、「毎日美穂のこと考えてる。美穂のこと考えると胸はドキドキ、胃はキリキリするけど自業自得なので我慢します」って、美穂がいじめるからママかわいそう、美穂が加害者でママが被害者でかわいそうって姿勢が見え見え。自分が加害者で私が被害者だってことは認めないのか理解できないのかわからないけど本当に逆鱗に触れるよ。

「美穂に無視されるとさびしいです」って書いてあったけど、「私は察したよ。お前は何も言わなかったけど」と自慢されたり「早く機嫌直して遊びにおいで」と言われた私の傷はさびしいなんて生易しいものじゃないんだよ。母のさびしいなんて、自分の延長物として自慢の種にしてたものが手を離れてさびしいだけじゃないか。

 

今回の心理療法士さんは前回のカウンセラーよりずっと信頼できるけど、二人とも共通してる意見は、私はもう親と接触を避けるのが最善の方法だって。接触するたびに傷つけられるよって。

 

だから姉ちゃんも責任感はあってもそこまで実家に遊びに行かなくてもいいんじゃないかな。確かに育ててくれた恩はあるけど、あの両親に育てられた私たちの被害は多少他の家庭と違う両親とのかかわり方をしても許される事情だと思うけど。

 

姉ちゃんが自己評価が低すぎるのはあの両親のせいなんだよ。姉ちゃんは自分が言うほど駄目じゃない。

心理療法士さんに聞いたけど、確かに発達障害は遺伝することはあるけど、不器用だったり失敗するのも発達障害の特徴のひとつではあるけれど、それより大きな特徴は人の気持ちがわからないことだから。そこまで空気が読めて人の気持ちがわかって優しいお姉さまは発達障害ではないですとのことだった。

 

発達障害ではなくて、普通の情緒がわかる親に育てられてれば「悲しいんだね」「腹立つんだね」と感情の確認や愛情表現の交換をして育つのにどんな感情を表してもどちらの親も理解しない共感しない、「これでいいの?」と人とのかかわり方に自信が持てなくなって人の輪に入った時に不安で怖くなってしまって手先が不器用になったり失敗したりしてる可能性が高いって。私もその意見に賛成だよ。

 

確かに母みたいに先天的に手先が器用な人も居るけど、最初から何でも器用にこなせる人の方が少ないよ。みんな失敗して繰り返して出来るようになってるだけだと思う。姉ちゃんは出来ないできないと思い込んで緊張してますます失敗してるだけだと思うよ。

不器用で出来なくても姉ちゃんは動画見て家で練習して出来るようにしたりして偉いよ。

ゆとり世代とかだったら「自分、できないんで、先輩お願いします」みたいに甘えて終わりだと思うよ。

 

姉ちゃんは人の気持ちがわからない両親のもとで愛情表現の仕方も参考に出来る対象が居なくて人とのかかわり方も自信がないんでしょう。私も人と付き合えないんだ、全然友達居ないよ。

人との距離感の取り方がわからないし複雑で私の手に負えないって深い付き合いから逃げてる。

○○さんだけが親友で私を理解して欲しいと気を遣わずに自己主張できる相手な気がする。

仕事も馬鹿なミスたくさんするしよく自己嫌悪に陥るよ。

でも姉ちゃんはヒロさんと生活を始めたことで両親の異常な価値観から卒業してヒロさんの人の気持ちがわかる感じとか愛情表現とか、学んで上書きしてるところなんだと思うよ。

 

私も○○さんと結婚して、結婚と同棲って違うんだなと思うし、やっぱり絆とか信頼とか連帯感は結婚して初めて味わう感覚だね。

 

元旦に○○さんの両親のおうち(団地)に私と○○さんと、○○さんの弟さんとその奥さんと、その夫婦の子供たちの高校1年生の男の子と小学5年生の女の子が集まったけど、そこで○○さんのお母さんが「○○を美穂さんにあげたから」と言ったの。結婚するまで自分のものだと思ってたってことだよね。

 

○○さんはお母さんから2週間に一度くらい携帯に電話あって「折り返し電話ください」って留守電入ってもかけなおさないで半、音信不通みたいにして拒絶の意思を表してるのに、美穂さんと結婚するまで私のものだと思ってたって、本人と嫁がそれを言われて不愉快に思うとかわからないみたいだし、もう一人の息子もその嫁と結婚するまで自分のものだと思ってたんだろうし、それを孫の居る前でも言える神経がもう異常だと思う。

 

私がこれを異常だと思ったっていうのは○○さんには言ってないけど、こういう親に育てられたから○○さんが問題ある人に育ってしまったのもわかるので、お互い異常者を親にもったせいで生きていくのつらいねって傷なめあって支えあって癒しあって生きてるよ。どちらかにこの育ての親のトラウマがなかったら私たち既に別れてると思うわ。自分が問題あるって自覚してて、だからお互いもうこいつしかいないやってなってるからね。

でも問題も山ほどあるけど私にとっては生きるよすがだよ。いい所も山ほどある私にとっては必要な人なの。

 

姉ちゃんも私の育ての親の異常さを骨の髄から共感できるこの世でたった一人の同胞で同じ被害にあった被害者同士だから姉ちゃんの悩みや感情を私だけが理解できることもこれからいっぱい出てくると思うから何かあったら私に言って。

 

さしあたり姉ちゃんが自分が思ってるほど駄目じゃないよ、親の問題から自己認識を誤ってるだけだよと伝えたくてお手紙を出しました。私が先週苦しんだみたいに姉ちゃんが苦しまないで楽になれることを祈るけど、もし苦しめたらごめんね。 それでは、またね。